海のいのち(人物関係図)→自分読み→ミニビブリオバトル

苦手な物語単元が終りました。
今回は、物語単元のスタイルが少し見えてきた気がします。
題材は『海のいのち』

単元のねらいは、「『海のいのち』の主人公太一の成長を瀬の主との関係で説明できる」です。
そのために、「設定・展開・山場・結末」の各場面ごとに人物関係図をつくり、太一の成長を読み取ります。

ある目標を達成するために、具体的な技法(技術)を使う。

これが私が追い求めたいスタイルです。
「何となく」になりがちな、国語の授業。
そんな国語の授業で、「今日はこれを学んだ」と学習者が言えるような授業をしたいと思っています。
そして、「これ」は自分自身で使える技術でありたい。

作文やスピーチでは先が見えて来たのだが、「読むこと」単元、ことに物語文はどうしていいのか先が見えませんでした。
しかし今回、「人物関係図」という技法に先を見いだすことができました。
これなら子どもたちも使っていける「武器」になると思います。

単元の構成は以下の通りです。
『海のいのち』の太一の成長を人物関係図を作りながら読み取っていく。
人物関係図の作り方を学習した後、自分で選んだ本を人物関係図を作りながら読み進める。(本は学校図書館司書に50冊ほどビックアップして頂いておいた。)
この学習は『海のいのち』の学習と同時進行で自主学習で行う。
『海のいのち』の読み取りが終ったら、自分で読んだ本のレポートを書く。
レポートの形式は、B4縦上半分を人物関係図、下を主人公の成長をテーマにした文章を書く。
レポートを書くねらいは、他の人に「この本を読んでみたい!」と思ってもらえるような本の紹介を書くということ。
最後に、「ミニビブリオバトル」をしてお互い読んだ本を紹介し合う。

この単元の構成は、技法の「習得」→「活用」という流れになっています。
子どもたちが「技」を手に入れ、自分で「話せる」「聞ける」「話し合える」「書ける」「読める」「考られる」ようになるような国語の授業をすることができるようになりたいです。