聞く空気について考える

昨日、教務主任からこのような話があった。

参観日の際全部の学級を回ったが、私のクラスの空気が違うということだった。
Sさんが話そうとしたときの学級の空気の変化が凄かった。

ということである。
補足で説明すると、スタイルはコの字型。道徳の授業で、子どもたちが自然と話し始めたので私は様子を見ていた。そこに教務が入室。子どもたちの話は大分落ち着いて来たので、Sさんに話してもらおうと私は判断し、Sさんに指名し、Sさんが話し始めたときのことを教務主任が言ったのだろう。

私は、自分のクラスの全体での話し合いの様子がいいとはとても思っていない。
小グループでは話すけど、学級全体というと話す子が少ないし、積極性に欠ける。まあ、しっとりとした大人しいクラスである。私は子どもたちに学級全体の場でももっと話し合えるようになってほしいし、それを伝えてきた。子どもたちもそれをよくわかっているんだと思う。11月に教室リフォームをする際,机のスタイルも子どもたちが決めた。話し合いに適した形にしようということで子どもたちは※コの字型をデフォルトスタイルにすることにした。
これがまあ、クラスの実態であり、到底自信をもてるようなものではない。

だからこそ、空気がいいというフィードバックがあったので驚いた。

教務主任は言う、「話し合いの空気がいいって、話す人がいいっていうことじゃないんだと思うんだよね。まずは聞くだと思うんだ。聞くがよくできているから、あんな空気が生まれたんじゃない?手だて(方法)もいっぱいとってきているんだろうけど、価値付けもしてきたんじゃない?」

価値付けは確かにしてきた。きっとたくさんしていると思う。それなら納得する。
ああ、そうか、私は聞くことの大切さを強調して来たけど、全体での話し合いでは、話し手のことばかり意識して来たかもしれない。だから聞くについてあまり感じられていなかったのかも・・・

教務に、「どうやったらああいう雰囲気になるの?言語化するのはムズカシイかもしれないけど、教えて」と言われたので、聞く空気について自分がやって来たことを整理して考えてみようと思う。



※私はコの字デフォルトに積極的ではない。でもやっているクラスがあるので興味はあった。自分からはやらないけど子どもたちが言うので挑戦するチャンスだなと思った。