御神酒徳利

柳家小さんの「御神酒徳利」を聞きました。小さんは名人として名高い訳ですが、ボクには春風亭昇太の「御神酒徳利」の方がずっと面白かったです。
なんでだろうと考えました。

1、ボクが落語を分かっていないから。
2、昇太の方が感覚が近いから。
3、昇太の方が実は実力が上だから。

この3つを考えました。
これは正解がないことなので、どれも正しそうな気がする・・・
世の中には、当然小さんの方が上だと言う人もいるだろうし、いやいや昇太の方が実は腕が高いんじゃないと言う見方をする人もいるんじゃないかな。
これって、実は言えないけど・・・ってことで世の中には意外と有るパターンのような気がします。
音楽の世界では、かつて神様と言われた歌い手がいたとして、でももう今の歌い手の方がリズム感がよかったりってことが有ると思うし。
サッカー界では、神様ペレの現役よりも今は上手い選手がゴロゴロいるし、日本でもキングカズの現役よりも今は上手い選手がたくさんいる。
世の中がだんだんと洗練されていけばそれだけ全体のレベルが上がっていくと言うのが当然だと思うのです。
だから落語の世界だってそういうことがあるんじゃないかな〜と勝手に思ったりしている訳です。
今の落語家の方々は、様々な種類の笑いに触れているだろうし、たくさんの情報に触れることができる。そして、型にはまらなくてもいい自由が有る。だからかつての落語家の人たちよりもレベルを上げられるっていう環境が有るんじゃないでしょうか。

あと、小さんは落ち着いていて、どうもルーティーンのように話しているようでした。
一カ所、パラグラフを入れ違いているような箇所があったし。
小さんが名人であったとしても、その最高点のときの芸の録音じゃなかったのかな〜。

まあ、素人も素人の感想ですが。