コミュニティーの祭りに向けて

コミュニティーの祭りが土曜日に迫りました。準備はあと3日です。
1時間目を学活にしてリハーサルにしました。
始めに教室でインストラクション。机を下げて前に集まりました。
子どもたちには私の願いを語りました。
自分たちで活動できる学級になってほしいな。行事があるときには、先生自分たちでやるから大丈夫だよ。先生ははじに座ってみていてね。トラブルがおきたときには、自分たちで解決するよ。ということができる学級になってほしいな。だから、今日も、できるだけ口を出さないようにしたいです。勿論、困ったことがあったら先生に助けてほしいと声をかけてもいいです。でも、できるだけ自分たちで出来るようにチャレンジしようね。体育館に行ったら、チームごとに役割分担の話し合いをしたり、当日出られない人チームはマスや指示を並べたりして仕事を始めましょう。
願いを語った後に体育館に移動しました。
私はちょっと遅れて体育館へ。(どんな感じかなあ〜)と思いながら行くと・・・。
遊んでいる子どもたち(笑)。
私の顔を見ると、遊びをやめて、整列し始めました。
(あちゃ・・・。参ったなあ・・・。)と思いつつも、覚悟を決めて無言でステージの上に座りました。ずっと黙っていると、「話し合おうぜ。」「準備しよう。」と声があがり始めました。
ほっとして、様子を観察。
話し合い長いなあ〜と思っていると、ようやく最初のチームが役割の位置につき、リハーサルが始まりました。
しかし・・・。ルールはめちゃくちゃ。他のグループはおしゃべり。
またもや、(あちゃ・・・。困ったなあ〜。任せたいけど・・・これは駄目だ。)と思い、全員を集めました。そして、次のような話をしました。
「すごろくのルールがめちゃくちゃだし、他のグループは、それを何とも思わないし、まして見てもいないグループがいる。そのグループは構わずおしゃべりしているし・・・。これじゃあまずいよね。口を出さないと言ったけどこれじゃあ口を挟むしか無いよ。残念です。」そして、ルールを確認し、係以外のグループは外からやっている様子をしっかりと観察し、後で改善できるようにすることをアドバイス
そして、やり直し。
今度は、子どもたちは自分の持ち場でそれぞれの役割をしました。一回やってみたところで、振り返りをするために円の形に集合することを指示。子どもたちは一応円の形をつくるけれど、円はゆがんでいます。気にしません。「きれいな円を作ろうね」と声をかけてもなかなか動けません。ようやく円をつくるのですが、その後はつったったまま。
怒りたい気持ちを抑え、「自分たちでやるんだよ。自分たちで話し合うんだよ。これからは先生は指示をださないよ。」と言って、離れた位置にいきました。
あとはじっと黙って任せると心に誓い、ぐっと我慢します。

Aさんが声を出しました。話し合いが始まりました。
・ 直した方がいい所
・ 指示のマスの清書をどうするか
・ 出店の名前をどうするか
・ 看板を作るかどうか。誰が作るのか。
子どもたちだけでテーマを出し合い、話し合いました。


話し合いの中盤、変化がおきました。円が小さくなったのです。
話し合いの始めの頃は、向かい側に座っている子たちに声が届いているのかどうかわからないような間隔でした。(きっとよく聞こえていないんだろうなあ。でも、別に気にしていないんだろうなあ・・・)と残念に思いました。しかし、話し合が進むと子どもたちがにじり寄るようになりました。円が小さくなり、全員に声が届く距離になりました。
(自分たちの話し合いになったな)と思いました。


話し合いが終わった後、私は心から拍手をしました。うれしかったです。
本当は1時間の予定だったのですが、2時間使ってしまいました。しかし、オーバーすることで失った時間以上に、得るものが多い尊い時間でした。この時間はこの学級にとって必要な時間だった思います。
学級が一歩前に進んだと実感しました。