ごちそうさんが終った

ついに終ってしまいました。
ごちそうさん

毎回録画をし、夜家族で見るのが楽しみでした。
育休中の妻は、朝(か昼)見て、夜見るという2回視聴。

こんなにもちゃんと見た朝ドラは初めてのような・・・

この『ごちそうさん』は、いろいろな仕掛けがあって、
脚本家とスタッフのアイディアがどんどんとわき上がり、そして実現させていったのだろうなあと思います。
きっと、素敵なチームだったのだなあ。

中でも、感心したのが戦争の描き方です。
戦争の時代なのですが、一度も戦争シーンがなく、銃後の生活が描かれています。
もちろん、主役が女性なのですから銃後の生活が描かれるのが必然と言えば必然なのですが。
しかし、全くないというのが驚きました。
銃後の生活のシーンだけで、戦争の様子や苦しみを描くというのはなかなかできることではないと思います。
そして、終戦後の様子。
夫の悠太郎さんが満州→シベリア抑留でなかなか帰ってきません。
悠太郎さんなしで戦後の世界を生き抜かなくてはなりません。
夫を待ちわびる思い、生活への不安、こんなことも、終戦を迎えても戦争は本当には終っていないということも実感として視聴者に伝えている。

大した脚本だなあと思います。


蛇足
ごちそうさん』には美味しそうな料理がたくさん出てきましたが、自分が一番気になったのは「こんぶ酒」
安い酒を燗して、その中にこんぶを入れるという至ってシンプルな工夫。
どんな味がするのだろう・・・こんぶ茶の酒バージョンかな・・・?
こんぶ酒、試してみたい。