『「教室読み聞かせ」読書活動アイデア38』石川晋著 明治図書

昨日今日ですっと読んだ。
実は、本書は予約していたので発売と同時に届いた本だ。
楽しみにしていたのですぐに読み始めたのだがなかなか進まない。途中でやめてそのままになっていた本である。
それが昨日の晩に読み出し、あっという間に読んだ。
気持ちの問題だなと思う。本が届いたときは、年度末事務に終われ、その中で記事を執筆しなければならないし、論文も進んでいないしという状態だった。落ち着いて読み聞かせ本を読む気にならなった。読み聞かせの実践をあの時は考える気になれなった。
それが、昨日今日はすっと読んだ。これからどうしようかと楽しく読んだ。
この私のエピソードは、教室の読書指導を表しているように思った。
基礎基本を徹底せよ、思考力を上げよ、○○教育をせよと教師には次々にプレッシャーがかかる。教師の心の余裕はない。読書指導をしたいと本当は思いながらそれをする時間の余裕も、心の余裕もなくなってしまっている。「読書指導をしている暇がなかなかない」これが現状かもしれない。・・・というか、これは私のこと。本当に時間が取れない。

だが、読書指導は大切だ。石川先生があとがきに「教室読み書かせはいわば、漢方薬である。」と記しているが、まさにその通りなのだと思う。ドリルのようにやればやるほど、すぐに効果が見えてくるものではなく、じわじわと効果が表れてくるものなのだと思う。

今年度スタートするまでに、読み聞かせの時間をどこで確保するか考えたい。そして、物語の読み聞かせに挑戦するつもりだ。読む本は、今の所『カラフル』森絵都著かな。大好きな本の一つである。その次は『冒険者たち』かな。

最後に、大人になって、読み聞かせをすることができるお父さんを増やしたいという思いにえらく共感する。私も読み聞かせ父さんの一人だから。