50型TVの長時間利用

50型TVを利用している授業をいくつか参観する機会をもった。
見せて頂いた授業の多くは、50型TVと黒板の特性を上手く生かしたもので大変勉強になった。
50型TVでは注目させたいもの、拡大表示したもの、消え去っていい物を提示する。
黒板には、授業中ずっとのこしたいもの、児童の思考を記録していく。
その棲み分けが大切だと考えている。
見せて頂いた授業の多くはそういう授業であった。

一方、課題点が二つ見つかった。
一つは電子黒板について。もう一つは、大型TV自体について。
一つ目の電子黒板だが、見せて頂いたのは、タッチペン式の電子黒板だった。タッチペン式は反応しないこともあり、しっかりと操作しないといけない。そのため、背中を子どもたちに向けての操作になったり、操作がうまくいかず時間(数秒、十数秒)がかかったりしていた。結果、これが授業のテンポを乱し、ダレを生むことにつながると感じた。
電子黒板をスムーズに活用にするには、電子黒板がi指で操作することができかつレスポンスのいい物である必要があると思った。そう、ipadのイメージである。
よって、その環境が整うまで、私はほとんど使わないだろうなと思う。

二つ目は、大型TVだが、単純かつ重大な問題を感じた。
大型TVの画像は、解像度が高く光が強い。そのおかけで、目が自然とそちらにいき、注目する。そこがいい。
しかし、その逆もあることに気付いた。
あまりにも光が強く、一時間中ついているとそこが気になって仕方が無い。教室の前方隅からの強い光が強烈にアピールしてくる。だから視線を黒板にもっていっても視線の片隅からチカチカしてくる。いや、黒板を見ていなくともその教室にいるだけでも結構な強さだ。黒板に集中できないし、先生の話にも集中できないのではないだろうと思う。
また、長時間その光を浴び続けること自体、体に悪くないのだろうかと心配になった。
5時間、6時間ずっと使ってはまずいような気がする。
よって、大型TVの活用は、本当に注目させたいことをしぼって、見せる物が終わったら電源を消すというのがいいのではないかと思う。